■ 大工の独りごと / 27 エネルギーシフト − どういう世界に住みたいのか?
〜 再生可能なエネルギーにシフトする 〜
福島での原発事故の後、ドイツのメルケル首相は「安全なエネルギー供給に関する倫理委員会」を
設置しました。この中で日本の不幸な事故はドイツにとってどういう意味があるか?を問いかけ
「原発を持つ社会のありかた」を根本から考えました。
原発は本当に必要なのか?そのリスクに責任を持てるのか?を考えたとき、
「原子力事故は最悪の場合どんな結果になるかは未知であり、損害が発生する可能性を排除
するためには、原子力技術を使用すべきではない」という結果が導かれ、
「将来にわたって安全なエネルギーとは何かを考えたとき、それは再生可能エネルギーであり
エネルギー効率化である。」と結論付けました。
エネルギーシフト
日本は原発の事故後、すべての原発を止めても電力が不足することはありませんでした。
私たち国民は何もしなかったわけではなく、節電を考えたり無駄をはぶく努力をしました。
また、太陽光発電など再生可能エネルギーの導入にも力を入れてきました。
個人や企業が小さい単位で考え行動したことで、原発を動かす必要がなっかたのです。
■私は「目指すべき未来」と「再生可能エネルギー」、「エネルギーの効率化」について考えました。
まず最初に取った行動は、築30年以上になる自宅の改修工事です。
照明器具をLEDに変え、テレビのスタンドバイをやめるなど、簡単な節電を心掛けました。
天井に自然素材の断熱材を敷き詰め、窓には内窓を取付け熱の出入りを減らしました。夏には窓の
外側に日よけを設置しました。これにより夏の日中にエアコンを動かした日は8日程になりました。
冬はというと部屋が極端に寒くなることがなくなり暖房機がホットカーペット+ファンヒーターから
エアコンだけで十分になり、断熱の効果と、エネルギーの効率化を実感しました。
また、窓が結露でベタベタになることもなくなりました。
次に再生可能エネルギーの導入=エネルギーシフトに取り組みました。
あいにく屋根の形状から南向きの設置が叶わず、東向きに4KWの太陽光パネル設置となりました。
それにより自宅で使用する電力の約43%を再生可能エネルギーにシフトすることができました。

私たち、ひとり一人のおこす行動はとても小さなことかもしれません。ですが、
それはやがて大きな差となり、未来へとつながっていきます。私たちはエネルギーを消費します。
しかし、どのように使うのか?どのくらい使うのか?どのようにつくったエネルギーを使うのか?
それを考え、選択することができます。
ドイツでは風力発電、バイオマス、太陽光を中心にエネルギーシフトが進んでいます。
脱原発をかかげ、行動を起こしたのは行政主導ではなく市民や企業の取り組みから始まりました。
それが今では州単位の取り組みに広がり、国へと広がっているのです。
日本では核廃棄物最終処分場についてしっかりとした計画がないのは信じがたい事実です。
使用済みの核燃料はどのように安全に処理されるのでしょう?
利益だけを先食いし、問題を先送りしている現状で、子供たちの未来はどうなるのでしょう?
原発は社会において長い間、争いの種となり、高額なコストもかかります。
福島の事故から学ぶべきは何でしょうか?私たちはどのようなエネルギーを選ぶべきなのでしょうか?
●兵庫県美方郡香美町香住区香住にある工務店です。設計から施工、品質管理、アフターサービスまで責任をもって提供させていただきます●
ZEHビルダー:建築士会会員:ひょうご木の匠:兵庫県住宅改修業者:クリナップ水まわり工房会員
あんしん住宅瑕疵保険取扱店(10年保証):ジャパンホームシールド地盤保証取扱店:太陽光発電取扱店(MITSUBISHI認定施工店)