■ 大工の独りごと / 11 環境をつくる − 建築は環境をつくり、環境は人をつくる
〜 人の住まう環境はどうあるべきなのだろう? 〜
人は住まいづくりを考えたとき、その居住環境に何を想うのだろう?
案外環境にまで関心のある人は少ないのかもしれない。
モデルハウス、完成見学会などでは、あたりまえのように天井と壁にビニールクロスが貼られ、
床は木質系フロア仕上げ、外壁にいたってはサイディング仕上・・・と、近年の傾向なのか、
このような建物ばかり目にします。
国の推進する高気密、高断熱、省エネルギー、長期優良住宅・・・その基準を安価に簡単にクリアするため
断熱はグラスウールや発泡プラスチック系の断熱材で、構造の強さは合板で・・・と、
同じような仕様と建物が立ち並びます。
しかし、これらの素材ひとつひとつが、製造エネルギーや廃棄時のエネルギーと安全性に大きなエネルギーを
消費しますし、近年問題になっているごみ処分地の問題に、ひとつとして配慮していない気がします。
私たちの暮らす環境は、子供たちの未来と地球環境との共存を第一に考え、いろいろな目線から本当の
省エネルギー住宅・低炭素住宅を選択し機械的な快適ではなく、自然な環境の中で快適を創り出すことが必要
だと思います。
18世紀〜19世紀の産業革命、20世紀の情報革命は、今の便利で平和な世の中に貢献してきました。
過去の偉人たちの功績による恩恵は、現代において計り知れません。しかし、その代償として
地球環境は大きく姿を変え生態系を狂わせました。それでもなお、快適を求め、環境の悪化は止まらない。
JCCCAの報告によれば、世界の平均気温と海水温の上昇で南極の氷河や氷床が溶け出し、20世紀の100年で
海面は19pも上昇し、21世紀には最大82p上昇すると言われている。今でもフィジーなど
マーシャル諸島の多くの島国では、潮が満ちると海水が住宅や道路に入り込み生活を脅かしている。
日本のある南島でも、10年前は赤、青、紫と鮮やかなサンゴが、現在は白くなり、すべて死んだ。
未来の子供達だけでなく現代の子供達さえも既に、美しい命や景色を写真や映像でしか見ることができない。
今、家を建てる人達(施主、設計士、工務店など)は重要な分岐点にさしかかっています。
どのような家を建てるべきなのか?未来を変えられるのは、今を生きる私たちです。
■東工務店では、子供たちに豊かな自然と、健やかな地球を残すため「環境と住まいづくり」をひとつとして考え
自然素材でつくり、少ないエネルギーで暮らせる健康で快適な住まいづくりをご提案しています。
●兵庫県美方郡香美町香住区香住にある工務店です。設計から施工、品質管理、アフターサービスまで責任をもって提供させていただきます●
ZEHビルダー:建築士会会員:ひょうご木の匠:兵庫県住宅改修業者:クリナップ水まわり工房会員
あんしん住宅瑕疵保険取扱店(10年保証):ジャパンホームシールド地盤保証取扱店:太陽光発電取扱店(MITSUBISHI認定施工店)