■ 大工の独りごと / 10 未来へ − 今の時代、継ぎの時代
〜 今を生きる作り手として果たすべき責任 〜
人は自分の暮らす家に何を望み、何を想うのだろう?
お気に入りの外観、間取り、設備など人によって求めるものも価値観も大きく違うのだと思う。
だから、いろいろなハウスメーカーがあったり、設計事務所があったり、工務店があったりするのだろう。
本来、工務店の棟梁、親方というのはお客様と一番近いところで仕事をし現場の管理や
お客様の要望を限りなくかたちにしていく、頼れる存在であったのだと思います。
しかし最近の傾向としては、地元の工務店は仕事を失い、大手ハウスメーカーの下請けや、パワービルダーの
下請けにその仕事の場を移しているようです。
そのため理不尽な要求と仕事に対する葛藤、着工棟数の減少など様々な理由から
「地元に根付いた、相談できる頼れる工務店」という存在は減少傾向にあります。ですが、
減少する理由はそれだけでなく、工務店側にもあり、昔はこうだったとか、頭が固く
新しい取組や、新しい基準についていけなかったり、保険や補償制度に対応できなかったり・・・
めまぐるしく変わる製品や省エネルギー技術に対する知識がなかったり、
つまりは勉強不足でお客様の要求に答えと説明を用意できない工務店がありすぎることで、
「地元の工務店は頼りにならない」というイメージがあり、
工務店全体が仕事の場を減らしているひとつの要因のように感じます。
知識と技術を両立させるだけでなく、そこに気持ちを込めることができる粋な職人達がいます。
その職人が仕事の場を失わないために、今の時代を生きる一人の職人として今、何をすべきか?
本当に住む人の事を考えて仕事ができるのは現場の職人達である。それを伝えるために何をすべきか?
決められた規格で家をつくるのではなく、その地域、その家族にあった細やかな家づくりは
地元の工務店ならではの強みだと思います。スピード感のある対応ができるのも地元だからこそです。
未来に生きる子供達のためにも私たちにできることは、まだまだありそうです。
●兵庫県美方郡香美町香住区香住にある工務店です。設計から施工、品質管理、アフターサービスまで責任をもって提供させていただきます●
ZEHビルダー:建築士会会員:ひょうご木の匠:兵庫県住宅改修業者:クリナップ水まわり工房会員
あんしん住宅瑕疵保険取扱店(10年保証):ジャパンホームシールド地盤保証取扱店:太陽光発電取扱店(MITSUBISHI認定施工店)